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2014年10月号 | 創明館便り

「学力」と言われて、まず、思い浮かべるのはテストの得点、偏差値。
これらが学力の程度を示す数値の代表的なものだ。
これらの値が高いことが学力の高さを示す、とされている。

そもそも、この「学力」とは「一人の人間がそこまでの人生で身につけてきたもの」である。
「学力」も「体力」もその他どんな「力」も、その人生のその時点までに培ってきたものである。
過去から現在までの間、自分の頭で「学んできた力」それが現在もつ「学力」だ、ということである。

 この「学んできた力」とこれから学ぶ上で必要となってくる「学ぶ力」、両者が同じものでないことは想像できるかと思う。
過去に「学んできた力」が今後の将来の「学ぶ力」に必要であることは確かだ。
ただ、現状の学力をもってして、今後の高度な学習を習得できていくことの保証はない。
より難解な学習をしていくに当たって、絶対に欠かせない「力」は何か?

 それは「読解力」である。
「日本語を読みとく力、読解力」は学力を高めていくに最も必要とされる力、条件だ。
人類が築いてきた学問は文字で表され、記録され、それを読みとく力なくして、学力の積み上げは困難だ。

「国語がすべての教科の土台になる」のは当然だし、
「国語力のある生徒は学力が伸びやすい」というのも、
30年近く多くの子供たちを見てきて感じている事実だ。

 「学力をつける学習指導」だけでなく、将来にわたっての「学ぶ力をつける」、
ここに塾としての大きな理念を抱く。
新規開講する「ことばの学校」、そこで行われるかつてない「多読・速読・精読メソッド」。
子供たちの「読書」をする環境がますます侵されていくかに思われる、昨今の急激なIT依存性向環境。

そんな現況を悲観する人間として、
そしてまた、「読書」が育てる想像力、情操、心、そんなことに思いを巡らせ、新しい講座を開講することにした。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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