創明館便り 2016年9月号 | 創明館便り 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えり」とは、慶應義塾大学の創設者、福沢諭吉の『学問のすゝめ』の中の有名なフレーズである。この言葉、フレーズだけを読むと「『人間の平等性』を述べている」と思ってしまう。だが実際は違う。書のタイト... 2016.09.03 創明館便り
創明館便り 2016年8月号 | 創明館便り 「自由研究が親の負担になっている」そんな話をある塾の先生から聞いた。驚いた。自由研究のテーマの決定、更にはその研究制作までをも親が手伝っていたりするようである。「自由研究に費やすわが子の負担を減らしたい」「わが子の成績、評価が下がらないよう... 2016.08.01 創明館便り
創明館便り 2016年7月号 | 創明館便り 大空を滑空するグライダーに、飛行機とは異なる思いを誰しも抱くだろう。同じように空を飛んでいても、エンジン付の飛行機とグライダーとは全く異なるものという感がある。動力によらないで空を飛ぶグライダーは、飛行機にはない魅力を人々に感じさせている、... 2016.07.02 創明館便り
創明館便り 2016年6月号 | 創明館便り 「理社4か月、英数1年、国語3年」 これは、各教科の学習に対しての「あるレベルの学力」という成果に反映されるまでの期間の相対的な表現である。この相対的な表現が言わんとしていることは、「国語の学力を上げていくことの困難性」である。「暗記教科の... 2016.06.02 創明館便り
創明館便り 2016年5月号 | 創明館便り 記憶に残る幼いころのひとり遊びは「おもちゃ」と呼ばれるものではない。家の中で遊ぶとき、たいがいその遊び道具は、父親の大工道具であったり、母親の足こぎのミシンであったりして、大人の使う道具を自分なりにあつかって何やら楽しんでいたように思う。電... 2016.05.02 創明館便り
創明館便り 2016年4月号 | 創明館便り 高校で学習する数学の単元に「ベクトル」というものがあります。私が現役高校生の時、その最初の授業で抱いた違和感を今でも思い出します。「いったい、これは数学の授業なのか?理科の授業では?」などと思いつつ、授業を受けていても、頭の中は「???」。... 2016.03.25 創明館便り
創明館便り 2016年3月号 | 創明館便り 3月2日は都立高校一般入試の合格発表日。中学入試、大学入試と来て、最後を締めくくるのが都立高校の一般入試の合格発表だ。塾として、その年の受験生指導の総決算といえる日だ。その一日を安堵の気持ちで終えることができ、ホッと一息安らかなときをい... 2016.03.04 創明館便り
創明館便り 2016年2月号 | 創明館便り 大学受験生なら誰もが知る過去問集「赤本」。その歴史は大変古く、出版元「教学社」のHPによると出版歴は60余年にも及ぶ。私もお世話になり、志望大学の過去問から感じた「大学のメッセージ」に大きなとまどい、困惑、刺激を受け、それが「受験勉強」... 2016.02.02 創明館便り
創明館便り 2016年1月号 | 創明館便り 元日の朝、つまりは元旦、昨年受験生の合格だるまとともに関越道を下る。 恒例のだるま納め、お札納めである。 途中、関越道の高架橋の上に居並ぶ人々。 橋の上で一様に同じほうを向くちょっと異様な光景に、 「初日の出」を拝む人々の群れで... 2016.01.06 創明館便り
創明館便り 2015年12月号 | 創明館便り その再会は、どきどきであった。およそ25年ぶりの再会は、授業をしながらも落ち着かない自分を私に感じさせていた。再会のお相手は創明館創立期の卒塾生であった。現在地に移転する前を知る数少ない卒塾生の一人である。開設初年度の中学1年生だった彼... 2015.12.02 創明館便り