2月28日、中学3年クラス最終授業。
入試、学年末考査を終えホット一息の生徒達。
中学と高校数学の、私が感じる一番の違いを紹介した。
「文字Xについての方程式『3X=6』がある。解は?」これは中学数学。
「文字Xについての方程式『ax=6(aは定数)』がある。解は?
『ax=b(a,bは定数)』がある。解は?」
こんな風に高校数学を紹介した。
高校1年生の時、
「考える入り口の違い」に戸惑った経験は強烈だった。
数学の持つ本質的なその「面白さ」を感じるというより、
根本的な考え方の転換が要求されることへの不安を覚えた。
高校数学、その難しさに苦悩し、
決して得意意識を持つことはなかった。
「塾で教える」という今の仕事をしていなかったら、
高校数学への思いはそのまま変わらなかったのだろう。
「考えるときの入り口の違い」は、
真実との乖離(かいり)を大きくしてしまう。
そうならないように、その入り口をまずしっかりと見つめ、
その先を見通していく、そんな学習が数学に求められる。
もちろん、数学に限ったことではないのだが。