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2023年12月号 | 創明館便り

落ち葉の季節である。
枝にしがみつくような色替えの葉、
地に落ち、落ち葉となった枯葉、
それらを多く目にする季節だ。
そんな枯葉、落ち葉への新たな見方を得た。
庭師の友人がその著で
「徒然草(つれづれぐさ)(兼好法師 著)」中のこんな一文を紹介してくれた。

『木(こ)の葉の落つるも、先(ま)づ落ちて芽(め)ぐむにはあらず、
下より萌(きざ)しはつるに堪(た)へずして落つるなり。』
(木の葉の落ちるのは、葉が落ちて新芽が出るのではなく、
新芽の力に押し出されて、古い葉は落ちるのだ。)

 落葉(らくよう)の新鮮な見方にその感動と併せて諸事に思いめぐらす。
新芽の出る準備の醸成を見守ったのち、
自ら落ちる葉かと思ったりもすると、
生命らしいその営みを思ったりする。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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