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2010年5月号 | 創明館便り

「平成」も20年以上過ぎると、「昭和」は随分昔の時代になってしまったのだなと感じる。
「もろ、昭和している」とか「昭和の香りを醸し出している」なんて言葉が生徒達から聞かされることも多くなった。
平成生まれの生徒が入塾したことに驚きと感慨を深くしたのもつかの間、
今では全生徒が平成生まれである。
平成生まれの子供たちにとっての昭和は、私の中での「戦前」と同じ昔のことなのだろう。

「古きよき時代」という言葉で懐古する気はないが、
時代の流れの中でいつしか身に付けてしまった物から解放されたくなるときはある。
その最たるものは「携帯電話」である。
携帯なくして仕事、生活をしていくには随分と不便を感じる社会になってしまった。
携帯電話のなかった時代を知る私だから携帯がもたらした生活の変化を客観視できても、
これから先、生きていく人の中で、携帯のない生き方を客観視できない人々がどんどんと増えていくのであろう。
携帯のない社会の方が良かったなどと思う人はいなくなっていくのであろう。
それは、私が車のない時代の方が良かったと思えないことと同じことなのだろう。
パソコンとて仕事をしていく上で欠かせないが、ネット犯罪、ネット上の非難中傷合戦を見聞きするにつけ、
人間社会を心貧しい社会に導いていく代物のように思われたりもする。

時は確実に過ぎて行き、人間の生活のスタイルもどんどん変わっていく。
人間の社会の変化、成長の様子をとらえる指標として、経済の成長をとらえることが多く、
GDP(国内総生産)の成長率のプラスマイナス及びその大小がその暮らしぶりの豊かさを表すかのごとく報道される。
でも……?である。
経済の成長が人間の心豊かな幸せなときをもたらすことに繋がらない事実を感じている人は多くいるように思う。

携帯もパソコンも人間が生み出したもの、人々の生活が便利になればとの思いで考え出されたもの。
確かに便利だ、役に立つ。でも、人間の心は役に立つものだけに囲まれてしまわれることを望まない。
人間は、人間が生み出せないものを見て、聞いて、感じてみることでしか得られないことのすばらしさを知っている。
これはとても幸せなことだと思う。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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