先日「相田みつを美術館」に行ってきました。
加盟している全国学習塾協同組合より頂いた招待券を使わせていただきました。
過去数回訪れていますが、同じ「書」「ことば」が各回それぞれに私の心に異なる響きをもたらします。
今回は「おかげさん」という企画展を催していました。
その中の『ちからをいれてりきまない それがなかなかできないわたし』という作品に
「バランスの図式」というかけ算の式が紹介されていました。
それは、次のようなものです。
「心」×「技術」=作品
9 × 1 = 9(失敗)
8 × 2 =16
7 × 3 =21
6 × 4 =24
5 × 5 =25(最高)
4 × 6 =24
3 × 7 =21
2 × 8 =16
1 × 9 = 9(失敗)
氏の持っている力を10として、それを心と技術に分け、心と技術をかけ算で組み合わせたものが作品で、
そのバランスが取れたとき、最高の作品ができるそれが理想である、と紹介されています。
「学力」も同じです。「学び」の中での「教わること」と「練習すること」このバランスが大切です。
「教わること」「練習すること」そのどちらにも偏りすぎると効果的に「学力」をつけることにつながらないのです。
このことは学力に限らず、生きていくうえですべての面でいえるのかもしれません。
人間の能力というのは「能動的な姿勢」と「受動的な姿勢」そのかけ算で決まっていくように思います。 (吉田)