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2010年7月号 | 創明館便り

中学3年生の夏休み、私のいた中学校で行われていた夏休み授業(講習とか補習という名前ではなかったように思う)で、
一番印象に残っていることはといえば、数学の授業を体育の先生が行ったこと。
数学を教えられるんだという私達の抱いた意外感と私のいたクラス(上位クラス)のメンバーに
自信なさげに授業をする姿が強く記憶に残っている。
学校のカリキュラム編成上の都合で行われたことであろうが、
私達のクラスの多くの生徒が「自分で勉強すればいい」「自分で勉強しなくてはならない」と思ったように思う。

夏休み授業で使っていた教材は、受験向け復習問題集の学校納入教材であった。
全単元がもれなくでているので、知識の確認には都合の良い教材であった。
ただ、自分自身の苦手単元の習熟に当たっては不十分な教材だったので、
自転車を飛ばしていくつかの本屋に自分に合ってると思う教材を探しに行った。
今では多くの塾が乱立している郷里だが、当時は塾に通っている生徒はごくごく少数で、
みんな自分で(家庭によっては保護者であったかも知れないが)自分の教材を決めて勉強していた。
私は自分で決めておまけに自分の小遣いで買ったものだからくり返し丁寧に使った。
その教材から多くを得たいという欲があったように思う。

12年前の卒業生で印象に残っている男子生徒がいます。
彼は日々陸上部の朝練に参加の後、連日の中3夏講習に参加、
そしてお盆休みを利用して10日間ほど自転車での東北旅行を行うというつわものでした。
「受験よりつらいであろうことに挑戦したかったことと、クーラーと受験の雰囲気から逃げ出したかったからだ」
と合格体験記に記していますが、彼の体験記は次のように結ばれています。

「最後に私が一番力になった勉強の仕方、自分で問題集を選んで買う。お金は親にもらっても構いませんが自分で選んだものをやる、これが一番有効でした。」

この夏休み試してみませんか。自分で教材を買ってみませんか。
そして、その教材に付き合ってみませんか。教材を大切に思う気持ちが出てきたら、学力は必ず伸びます。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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