2024年12月号 | 創明館便り

小学5年生の時、転居した。
その転居先の家を建ててくれた大工さんの自宅兼作業場がすぐ近くにあった。
前を通ると、柱に鉛筆、墨をいれ、のみ、のこぎり、かんなを駆使して、
ほぞ、ほぞ穴を仕上げている様子をよく目にした。
なんのための作業なのか最初はわからなかった。
建前(たてまえ)で、柱と柱がつなぎ合わさり、
家が立ち上がっていく様子を目にして、その作業の意図を知った。
「大人のすることはすごい」と感じた。
今では、機械がいとも簡単に作り上げていくのだろうが、
その手作業に「すごさ」を感じた。
 近隣での建前を目にして、思い出した、ほぞとほぞ穴。
互いの持ち前を活かし合い、柱と柱をつなぎ合わせるという、その目的を達成する。
ほぞ同士でも、ほぞ穴同士でもこと(・・)は成しえない。
「役割」って、大切だ。

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この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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