2017年2月号 | 創明館便り

高校入学試験当日、その入試は確かに志望校で受けたのであるが、
会場までどのように向かったのか記憶にない。
徒歩でなのか、それともバスと電車を乗り継いでいったのだろうか。
人生の大きな岐路のはずだったろうにかと思うが、全く記憶にない。
振り返る試験当日の思い出といえば、家を出る際の一瞬の思いだ。
その一瞬が強く印象に残っている。

「行ってくる」と出かける自分への、母からの返事、
その返事のあまりにもいつもと変わらないようす。
「何らかのメッセージは?」などと瞬間抱いた私の感情。
でも、その返事に何か落ち着いた自分。
そんな一瞬のやりとりが入試当日の一番の思い出である。
試験問題に落ち着いて向き合い、
安堵感とともに会場を後にすることができた私にとっての、
大切な一瞬だったように振り返る。

担任の先生に、繰り返し私立高校の受験を勧められたが、
進学意思のない高校を受験するなんて自分の中で全く考えられなかった。
不合格だったら…、なんてことを一度も考えなかった。
「自信」とか「過信」とかそんなことばで形容されるのかもしれないが、
本人にとっては、1年生の頃から抱いていた「高校生像」を思い描いていただけであった。
やたらでっかい「高校生」は、中学生から見るとまさに「大人」、
その先輩たちと同じ高校の一員になることを当然のように思い描いていただけだった。

今年の高校入試も推薦入試が終わり、いよいよ一般入試が始まる。
入試問題で試されることの95%は培ってきた学力なのかと思う。
でも、残りわずか5%試されていることが、合否の80%を決定するかのように思う。
その5%、それは「体調万全で、自分の学力を発揮する力」である。
体調管理をしっかりと!!

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この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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