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2021年11月号 | 創明館便り

考えてみましょう。
「20㎝のひもがあります。ひもの端と端をつけて、このひもで長方形を作ります。
いろんな形の長方形ができます。
面積(広さ)を一番大きくするには、縦と横を何㎝にすればよいのでしょう。」
周りが20㎝の長方形ができますから、
縦1辺と横1辺の長さを合わせると10㎝になります。
整数の長さに限って順に数を決めて考えていきます。
(縦)×(横)=(面積)ですから、
 1㎝×9㎝=9㎠  2㎝×8㎝=16㎠  3㎝×7㎝=21㎠ 
 4㎝×6㎝=24㎠  5㎝×5㎝=25㎠  6㎝×4㎝=24㎠ … 
どうやら「25㎠が一番大きい」ということを感じます。
縦横が同じ5㎝の時に面積が一番大きくなるようです。
小数、分数の長さまで広げて考えても、結果は同じで、
縦横の長さが同じであること、
つまり正方形ができたときに面積が一番大きくなります。
この事実をしっかりと視覚的にグラフというもので
とらえることができる勉強は高校の数学で学びますが、
バランスが取れたときに最大となるものがある
という事実はなかなか興味深いものがあります。
 限られた量の中の2つのものをかけ合わせ(×)たときその量が一番大きくなるのは、
そのバランスが取れた時、
つまり、2つのものが同じ大きさになったときである、という事実があるのです。
この事実、いろいろと日常の生活の中で考えてみると面白いですよ。
自由に考える面白さです。
「学力」だって、結局「学び」×「習い」だなってことです。
学ぶと習うであわせて「学習」という言葉ができますけど
そのバランスが大切でそのバランスが取れた時に
「学力」が大きくなるのだと思います。
ところで、周りの長さを決めた図形で面積が一番大きくなる図形は何だと思いますか?
 周りが20㎝だとおよそ32㎠にもなる図形です。ヒントは、
『角(かど)が取れると大きくなる』 何やら人生訓みたいです。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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