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2014年5月号 | 創明館便り

「ごはん だよー。降りておいでー。」夕飯時、よく母親が私にかけた言葉。
2階の自分の部屋にいる私を呼ぶ階下からの声。
日常茶飯となっていたこの言葉を振り返って 最も思い出すシチュエーション、
それは夢中になってプラモデルを作っている時の階下からのこの言葉である。
「こんなところで止められない」そんな気持ちの 自分。
小学4年生ころからプラモデル作りに夢中になっていた。
組み立て図を見ても分からない、完成写真を見ても分からない、
苦心に苦心を重ね完成させたと きの満足感、それはそれは大きなものだった。

そもそもプラモ作りは、プラモを手にする以前からその満足感への歩みが始まっていた。
毎月のおこづかいで欲しいプラモを買うことはできなかった。
だから、 模型店に何度も通いながらも、それを実際に手にできることは数ヶ月に一度。
プラモを買いにお店に行くことは、とっても大きな喜びだったし、
手にして箱を開 けたときのパーツ群を眺めたときのワクワク感、喜びは今でもはっきりと思い出される。
やっとの思いで手に入れたプラモデル、「よっし」との思いで作り始め ると、そこは完全に一人だけの世界。
決して誰にも手を出して欲しくない、邪魔されたくない世界だった。
精巧に作られたその一つひとつのパーツを組み上げて いく過程は、本当に集中していたなと振り返る。
どうにもわからなくて、「あーだめだ、もう、できない」と投げ出そうとした自分も、
苦労して手に入れたプラ モを製作途中で放棄なんかできないとの思いで、ひとがんばりできた。

さて、5年前に始めた「ロボット教室」、子供たちが真剣に作っているその姿を見ていて私が感じ、思い出すこと。
それはやはり夢中になってプラモを作ってい たときの自分。
子供の頃を思い出させるそんな場面に、そんなときの自分が思い重なり、子供たちのそうであろう思いに入り込んでいる自分。
今になって思う、 夢中になって作り上げたときの自分への自己肯定感。
あの体験が自分自身の形成に大きな影響があったのではと思う自分。
苦労を乗り越え完成させたときの達成 感、なかなか得がたい、大切な体験だったのだと思う。

そんな自分だから、私は教室で制作に手を貸すことはしない。
「自分で作り上げる」その体験がもたらす大きな大きな喜び、達成感、
そこから生まれる自信が必 ずとっても大切な「自己肯定感」につながるものであると思っているから。
「ここが違っているよ。教科書を良く見てごらん」と話せば子供たちは「正しく教科 書を見る」ということを身につけていく。「自分で不具合を解決する」そこに喜びを感じられるように子供たちは変わっていく。
「他者から得られる助言や救 い」と「自分で成し遂げた実体験から得られる自信」、どちらも子供の成長にとっては大切。
そのさじ加減を周りは意識し続けることが必要なのだろう。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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