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2007年11月号 | 創明館便り

「温故知新」という言葉があります。論語の中で孔子が述べている大変古い言葉です。
「ふるきをたずねて新しきを知る」ということであると中学時代に国語の授業で習いました。
当事まったく理解できませんでした。
高校に入って、歴史の最初の授業の時に担当の先生がこの「温故知新」という言葉を話されました。
私は当時、歴史にはまったく興味を持たず、「昔のことを知っていったいどんな価値があるのか」と思っていました。

常に人類は進歩しているかのように思っていましたから、過去を知ることの意義を感じていませんでした。
先生は「過去の人々の行いを知ることが、
これからの人々の行いを考えていく大事な判断につながる」というようなことを話されたのを覚えています。
当時の私には理解できない言葉でした。

歴史の授業を通して温故知新の意義を感じることは結局できませんでした。
「テストに備えて史実を暗記する」それが私の歴史の勉強でした。
興味関心がないことを覚えるのは大変でした。覚えたことも、すぐに消え去りました。
そして時を経て自分が塾を始めて、歴史に興味を持って学習している生徒たちを見る機会を得て、
当時の自分に何がかけていたのか教えてもらいました。
私にかけていたのは「想像力」でした。史実から、時の人々の生活、考え方を想像する力がかけていました。
もしこの想像力が当時の自分に与えられていたなら、歴史に対する興味もわいたのではと思います。

『imagine(イマジン)』という曲があります。
ビートルズのジョン・レノンが作り歌った曲で、世界の平和を願い想像する曲です。
大変メッセージ性の高い曲で、そのメロディーの素敵さもあって、知っている人は多いことでしょう。
このタイトル『imagine』を日本語にしますと「想像する」です。
ジョン・レノンがその歌詞の中で想像していることは、とても大きなことで、
人々が安易に想像できることではないのですが、もっと身近なことでの「想像する力」が、
社会全体で失われてきているように感じます。
「このような行動をすれば、このような結果になる」というその想像力が培われていない人が増えているように思います。
最近、社会を騒がせたほとんどの事件は、この「想像力の欠如」が原因だと思います。

 『温故知新』は「想像力」をつけていくそのアドバイスでした。
人が生きていく上で欠かせない「想像力」を付けていく方法の一つを教えてくれていました。
「想像力」をつけていくには、古今問わず、「人々が行ってきたこと、行っていること」を知ることだと思います。
本に限らず、いろんな媒体を通して、今現在社会で起こっていることを知ることも大切です。 (吉田)

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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