2018年6月号 | 創明館便り

「勉強しないとあなたの周りの人が将来困るんだよ」

これは、『中学の勉強のトリセツ』(梁川由香著 学研)の中のコラムの一文。
コラムはさらに、 「あなたの大切な友だち、家族、仕事仲間、子ども……
将来その人たちを 幸せにするために、いまの自分は勉強を頑張る。
そんなふうに少し見かたを変えてみると、
勉強の大切さに気づくかもしれませんね。」 と続く。

 勉強の「トリセツ」らしく、
具体的に「勉強の心構え」「勉強の習慣」 「教科ごとの学習法」
「定期テスト対策」「入試対策」等々が列記されている中、
自身目を通す中で目が止まったのが冒頭の一文である。
「勉強の目的」が「自分のため」だけにとどまらない氏の考え、
「勉強」その目的、効用それらが学習者中心に考えられるのが
一般的である中での視点の転換である。
「自分の将来の家族のための勉強」
そんな視点を提供してもらったコラムである。

 『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著 岩波文庫)では、
おじさんは何不自由なく勉強できるコペルくんに、
対他者、対社会を視点に「勉強」の意義を伝えている。
共通するのは 「自分のためだけでない勉強そのものの意義」を伝えていることだ。
「勉強しなさい、あなた自身のためだから」
「あなた自身が困らないように」 という聞き慣れたことばが、
言われる立場の子どもの心に入ってくるようには思えない。
ネガテイブワーズ(否定的なことば)は、やはり心に届きにくいものです。
「将来の自分の家族を幸せにするために勉強する」 そんな視点は、どうですか?

 この「勉強のトリセツ(中学校編、高校編)」の中ではその他、
参考になることが多く書かれている。
塾蔵書であるから、休み時間等を利用して、 または授業日以外に来塾でも良いから、
目を通してみてはどうでしょう。
私自身も刺激を受け、「目標の公言」を便りという紙面を借りて行うことにする。
目 標 『「数学検定1級」合格』    (2018.6.1 文責 吉田聡彦)

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この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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