4月新年度通常授業が始まり1か月、改装工事、春の講習とあわただしくしていたオープン直後の創明館から
、最近やっと従来の落ち着きを取り戻してきた感じです。
23年目にして初めて行った大改装、そのコンセプトは「教室のコンパクト化とクラス定員の減員。個人指導部の拡充」でした。
地域密着の小さな個人塾の役割と自分が今できること、そして将来的な創明館の姿、
ビジョン等を考え合わせての改装、ならびに体制の変化でした。
今しばらくは踏み出した一歩の足もとをしっかり固めることに力を注ぎます。
大変遅くなってしまいましたが、今年度の大きな枠組みである、年間予定表が組みあがりました。
枠組みがあってこそ、計画的塾運営が可能となります。
やっと今年度のスタートラインに立てたように思います。
当たり前のように与えられているものには、感謝もありがたみも感じにくいのが人の心です。
水道の蛇口をひねれば出てくる水、その水のありがたさを知るのは、
水が出ない状況になってこその時であって、そういう「なってこその出来事」が人間の学びにつながっていきます。
私自身が小学から高校までの自分の学生生活を思い返してみて、
「勉強できて有り難い」「勉強できることに感謝している」なんてことを思ったことは、一度もありません。
当たり前のように与えられている学校の授業をありがたいと感じることはありません。
私だけに限らずほとんどすべての子供たちにとってそうであったのではと思います。
自分の興味、関心に関係なく与えられ続ける学習教科に対して、ただ受身の学習しかできない自分でしたから、
勉強できることの喜びなんて感じられませんでした。
大学に入ってやっと初めて「学び」の有り難さを感じる瞬間が生まれたように思います。
日々当たり前のように「学びの場」にいた学生時代を終え、
「学びの場」を離れた今の自分だからこそ、
「学ぶことの大切さ」「学べることの有り難さ」を実感として伝えることができます。
こんな言葉に出合いました。
『私たちは「学び」を通して他人と世界を知り、そして同時に自分を知り、それによって、自分の才能と個性を伸ばしていけるのです』 【苅草國光】 (吉田)