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2010年12月号 | 創明館便り

オリオン座が深夜南の空にはっきりと見える季節になった。
仕事を終え宅への道、南に向かうその道で見上げるそこには特徴的なオリオン座の姿がある。
左上で赤く瞬く明るい星「ベテルギウス」、右下の青白く瞬く「リゲル」、
その対角線に見られる対角線を横切るかのように並んだ三つの星、
そしてその三ツ星の近くにあって肉眼では見ることのできない有名な「オリオン座の大星雲」、
この特徴的な冬の星座を目にすることは冬の到来を感じさせることとなる。

10月の体育の日の連休、私はこのオリオン座を和歌山県の山中で夜明け前の明け方見た。
山中ゆえ星座の識別が困難なほどあまたの星々の中で、その特徴的なオリオン座ははっきりとその存在感を示していた。
あれから2ヶ月足らず、「恒星は1か月で約2時間、同じところに見える時間が早くなる」という摂理に従い
着実にオリオン座は冬の夜を代表する、冬の夜に目に留まりやすい星座と日々なっていっている。
「夜空の星に色の違いなんて感じられない」と思っている生徒も多いのではと思うが、
オリオン座の2つの明るい星を是非見比べて欲しい。
はるか昔、およそ600~800年も前にその星から放たれた光線が、
その色の違いをはっきりと私たちの目に届けてくれている。
確かにベテルギウスは赤く輝き、リゲルは青白く瞬いているのである。
そしてそのオリオン座の左斜め下方に、太陽を除き全天で最も明るく輝く星「シリウス」(おおいぬ座α星)がある。
山中で見るこの星の瞬きは強烈である。大変明るく美しく瞬く星である。

地球上では、人間社会では日々いろんなことが起こっている。
人間同士が日々いろんな形でストロークを投げかけあい、そこにいろんな感情が生まれ、
その感情が人々の行動を引き起こす。感情あればこそと思える立派な行動もあるが、
どうでもいいようなささいな感情がもたらす負の行動には、人間という動物の未熟さを感じる。

はるか遠く、およそ人間が決して想像することができない大変遠いところから
何百年ものとっても長い時を経てベテルギウスもリゲルもその光を地球上に知らしめる。
私が生まれる前うんと昔から、そして私の死後うんと先の未来にわたってその光線は地球上に届き続ける。
時々刻々とその光は無常の変化を遂げているのが真実ではあるが、
大変長い時間光り輝き続ける恒星の瞬きには無常の中にある恒常さを感じさせる。
地球上でいかなる天変地異があっても、人間界でいかなる抗争があっても、
そしてまた地球という存在がこの宇宙から消え去ったとしても
変わらず天空の星達は地球にその光線を送り続けるのであろう。
こんなとてつもない大きな空間の広がりと、とてつもない時間の流れを考えて、
「ほっと息を抜く」そんな瞬間が人間には必要なのではと思う。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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