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2011年5月号 | 創明館便り

1年半前の便りに「ゆでガエル現象」を紹介しました。再度紹介しますと、
「ゆでガエル現象」とは、「カエルを熱湯の中に入れるとカエルはその熱さに驚き熱湯から飛び出すことができるが、
冷水の中にいれてゆっくりと温めていくと、カエルは気持ちが良くなって飛び出そうとせずに
最後にはゆであがって死んでしまう」という現象です。
実際にそのようになるというわけではないようで、
「少しずつ、穏やかに、心地よく移り変わる変化」の危険性をたとえた話です。

今回の震災と原発事故が現在を生きる日本人に多くの警鐘を鳴らしたことは事実です。
同時に多くの日本人がこれからの生き方について考えるきっかけになっていることも事実です。
人間が生来欲求する「便利さ」「快適さ」をかなえるべく進んできた諸事に対して
ちょっと立ち止まって考えてみようという機運になってきているのも事実です。

震災後、連日マスコミはさまざまな立場の人々のさまざま思いを報道しています。
さまざまな思いがもたらす人々の行動を報道しています。
それらの行動が新たな思いを生み、新たな行動がそこに生まれます。
こういった、さまざまな思いと行動をしっかりと子供達は見ていくべきでしょう。
新聞、テレビ、ネット、ラジオといった媒体(特に新聞を勧めます)を通して
1000年に1度といわれる今回の大地震を大人たちはどのように乗り越えていくのか
今の時代に生きる子供達はそれをしっかりと見ていかなくてはいけません。
そして、これからあと日本に生まれ育っていく人々に伝えていかなくてはいけません。

そんな日本の将来を見据えて、今この時代に生きる大人たちの責任は大きいのでしょう。
被災した友人に、躊躇しつつも「塞翁が馬(さいおうがうま)」ということわざをメールしました。
「まったく同感である」と返信が来ました。
今の日本の大人たちのとる行動は後世にとても大きな影響を及ぼしていきます。
私は今回の震災に居合わせた大人の一人として自分にできることをしていきます。

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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