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2012年9月号 | 創明館便り

穂高岳山荘での出来事です。私はその時、槍ヶ岳から奥穂高岳への縦走を終え、
山荘前テラスで北アルプスの山稜を眼前に、至福のミルクティを味わっていました。
多くの登山者で賑わっていましたが、
突然私の目が釘付けになる北アルプスでは見慣れぬ登山者の光景に出会いました。
それはお父さんと3,4歳と思われる男児のペアーで、
涸沢カールからの登山道を確かな足取りで着実に登ってくる姿です。
男の子はお父さんの後ろ2メートル位の位置で、一定のペースで見事にお父さんの後をついてくるのです。
お父さんは一度たりとも振り向きません。
子どもがついてくることを当然のように前を見て登ってきます。
やがて二人は山荘前を通り過ぎ、奥穂高岳山頂への登山道を登っていきました。
1時間ほど後、二人は山頂からの道を下りてきました。「ハッ」と驚きました。
何に驚いたかといいますと、それは余りにも登山慣れした男の子の下山の様子でした。
山は登りより下りが難しいのですが、その男の子は鎖場も何ら臆することなく、見事に鎖を使い下ってきました。

小さい子どもが家族と一緒に登山する姿は何度も見てきましたが、
ダダをこねたり、はしゃいだり、しゃべりながらの登山を当然のことと思っていましたから、
余りにもきれいなその登山の見事さに大変驚きました。
まさにこれこそ「親の後姿を見て育つ」などと思っていました。
そしてそのお父さんの教育のすばらしさを居合わせた登山者に話してみました。

その方は次のように言われました。
「あの子は山登りが楽しくてしょうがないのでしょうね。
登っていれば、みんなから『坊や、すごいね』とほめられるから、うれしいのでしょうね。」といわれました。
またまた「ハッ」としました。
「多くの人からほめられる」そんな経験をしていく子どもの成長のすごさを感じさせられました。  (吉田)

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この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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