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2006年10月号 | 創明館便り

今回も思い出話。私の育った愛知県では、現在は知らないが、当時、小学生の時から修学旅行があった。
私たちの修学旅行は奈良と伊勢に行ったのであるが、どちらの街も生まれて初めて行く所で、
初めての体験、景色が思い出深く残っている。そんな思い出の中で私が一番記憶に残っているのは、
やはりそうなのだろうけど、楽しい思い出ではなかった。
今でも、鮮明にその場面が思い浮かぶ。

私たちは奈良公園で鹿たちに鹿煎餅を与えながら(奪われながら)楽しんでいた。
するとそこに西洋人の観光客のグル-プが通りかかった。
いったい誰がそんなことを思いついたのか、私たちの何人かがその西洋人の観光客にサインをしてもらい始めた。
私もそれにならってサインをしてもらった。
英語か何かわからないけど生まれて初めて見る、筆記体の直筆の文字は何かすごくかっこよく感じられた。
みんな喜々としてサインをもらい、西洋人のグル-プの人たちもニコニコしながらサインをしていた。

そして、私たちは移動のためバスに乗り込んだ。
乗り込むと真っ先に担任の先生がすごく怒った。
先生がどんな言葉で怒ったのか覚えていないけど先生がすごく怒っていることと、
私たちがどうして怒られなくてはいけないのか、その理由のわからなかったことで、
私の心の中に深く留まる出来事になった。
今の時代、また、決して西洋人が街を歩くのが珍しくない東京で私たちが行った当時のことを
今の小学6年生の皆さんはきっと理解できないのだと思う。

西洋人など見かけることのない地で生まれ育ち、奈良で出会った西洋人はみるからにかっこよく、
その書く字に興味、あこがれを持ち、サインを欲しくなる対象としてうつった。
私たちの世代がそういった西洋へのあこがれ、西洋文化へのあこがれと共に育っていく環境にあったように思う。
テレビが私たちに与えるその映像はあこがれをいだかせ、欧米化イコ-ル生活の向上、国の発展のような考えが存在していた。

時は移り今、「国家の品格(藤原正彦著)」に代表されるような、日本人が日本人としての誇りを持ち、
日本を愛していこうという風を私は素直に受けとめる。
私は日本という国が好きで日本人に生まれてよかったと思っている。
日本人特有の日本人の心が好きである。
自分の生まれ育った国を愛するゆえ、他国の人々の自国を愛する心が理解できるというのは事実である。
人と人との関係で最も心が安定している状態は「自己肯定、他者肯定」。
国家も個人も互いに安定した関係を保っていくには同じであって、
まずは日本人が日本のよさをまず感じることだと思う。(吉田)

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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