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2009年11月号 | 創明館便り

経済学の考えに「ゆでガエル現象」とか「ゆでガエルの法則」と呼ばれている考えがあります。
ビジネスの世界でよく引き合いに出される考え方ですが、企業ビジネスのみならず、
一人の人間が生きていくうえにおいても参考になる場面、時が多くあるかと思います。
「ゆでガエル現象」とは次のような現象をさします。

「カエルを熱湯の中に入れるとカエルはその熱さに驚き熱湯から飛び出すことができるが、
冷水の中にいれてゆっくりと温めていくと、カエルは気持ちが良くなって飛び出そうとせずに
最後にはゆであがって死んでしまう」という現象です。

環境の変化が瞬時に激しく起これば対応しうるが、その変化が徐々に緩やかに起こっている場合にはその変化に気付かないし、
気付いたときには手遅れになってしまうことが多いということを諭すたとえ話です。
小論文の課題としてこの現象を示した本文を読ませた上で、
「身近な具体的な例を挙げて、ゆでガエル現象について意見を述べよ」という入試出題が充分予測されそうな
いろんな場面を思い巡らすことのできる話かと思います。

似たような言葉として医学の用語としての「廃用萎縮(はいよういしゅく)」という言葉があります。
人間の体で使わない筋肉、器官があると
すこしずつその機能を失っていき萎縮(小さくなっていくこと)していくことをさします。
人間は日々食べ物を通してエネルギーを得ながら生きているわけで、エネルギーなくして生きていけません。
生存のための本能的な体に備わった働きから、人間は使わなくなった筋肉、器官にエネルギーを提供しようとせず、
その結果それら筋肉、器官はその機能が衰え萎縮していきます。
筋肉のように大きなエネルギーを必要とする器官がその働きを鈍らせれば
とたんに人間の体はその筋肉そのものをなえさせてしまいます。
この現象に思い当たることがある人は多いのではと思います。

 「ゆでガエル現象」も「廃用萎縮」もどちらも、
「気付きにくい小さな変化」に対応することの必要性を感じさせられる話です。
手遅れになる前に自分自身の小さな変化をキャッチして対応しておく必要があるわけです。

私は山登りが好きですが、山に入ると足腰の筋肉がとても正直にその間の筋肉の状態を知らせてくれます。
平地を歩くことができる程度の筋力では山の登り下りはその困難さを知らしめ、翌日には筋肉痛となって
普段の筋力の衰えを我が体につきつけます。
「鍛え続けなければ萎縮していくだけだ」ということを実感させられます。
山頂での眼前のパノラマを目にしながらの至福の一杯(ミルクティ)を楽しむために私は筋肉を鍛える必要性を感じます。

人体で最も大きなエネルギーを消費しているのは脳です。
脳とて筋肉と同じで使わなければ萎縮していきます。
「楽しむために鍛える」受験を控えた生徒達へのメッセージとします。  (吉田)

創明館便り
この記事を書いた人
創明館 吉田

塾代表 吉田聡彦 : 練馬区高松(光が丘・夏の雲公園前)にある小学生・中学生・高校生向けのグループ/個人の学習塾を運営しています。
塾運営での想い、感じたこと、発信したいことなどを更新しています。

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